レール

結婚する(結婚相手を見定める)というのは

電車を走らせることと似てると思う

 

安全でそれっぽい方向に向かってそうなレールを探して

それに飛び乗れるか、飛び乗っても大丈夫か考えて、

 

良いレールだと思ったらもうすでにそのレールを走ってた電車がいて走れなかったり、

色々考えてたらレールが本当に大丈夫なのか信じれなくなったり、

飛び乗ったと思ったらとんでもない経路があって思いもしない行き先に行くことになってしまったり、

思ったよりレールが噛み合わないこともあるかもしれない

丈夫そうだと思ったら案外壊れやすいかもしれないし

レールの製造が追いつかなくなってゆっくり走らなくてはいけなくなるかもしれない

そうかと思ったら案外丈夫できれいな景色が見れるルートのレールかもしれない

 

みんなきっと良いレールがないか探すんだと思う

レールに乗り始めた人に焦り始めて、

すでに見つかってるレールに乗る人もいるだろうし、

探そうと思ったとこで偶然見つかることもしれないし、

今まで探してきたところをもう一度探して見つかる人もいると思う

レールに乗ることを急がない人ももちろんいる

 

母は、

「女はどの大学に行くかじゃなくて誰と結婚するかで人生が決まる」

「結婚は女にとって一か八かの賭けだ」と言っていた

 

私はきっと

納得のいくレールが見つからなくて、

レールを作ってよと言って作らせたような人生じゃないかなと思った

本当はレールだって走らせたい場所があるだろうけど

しきりに言い聞かせて、ときに捻じ曲げて

常に自分が行きたい方へレールを敷いてもらってる

 

時には身を任せてそのままレールに乗ってしまいたいけど、

知らない場所へ行くのは怖くて任せられない

 

いつかレールの方がもうあきられなきゃいいけど